夢見るゾンビ

みんなの拍手に包まれて、席に戻っていくそうた君。

一瞬ちらりと目が合って、私は慌てて目を逸らした。

さっき斜め後ろさんを高倉健に見立てたが、かく言う私も不器用な人間だ。

タイプであればあるほど自然に振舞えない。

キャー、目が合っちゃったよ。心臓止まるかと思った。

私があまり凝視しすぎたから、なんか感じたのかな。

でも、目が合ったってことは・・・

そうたくんも、私のことを見たってことだよね?!

お互いが見つめあったとき(一瞬だけど)、私の胸に感じたこの暖かい気持ち、これは・・・


もしかして・・・これが・・・




・・・恋なの?



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