君一色
「はい、これあげる。」
「わぁ、いいんですかっ?」
やっと顔の熱が覚めてきた頃に、
高瀬さんは私にりんご飴を差し出す。
「祭りっぽいことしてないよね。———だから。」
「ははっ、そうですね。」
繋いでる手とは逆の方でりんご飴を受け取ると、今度は後ろではなく横に移動させられた。
「あんたってさ、あんま笑わないよね。」
「えっ、高瀬さんには言われたくないっ!!」
「———俺は元々。・・・何か理由があるの?」
「そんな、別に・・・」