君一色


でも彼女は何と言った?




"幸せ"

って・・・



少しでも、嬉しいって思った。
自惚れた。




たがら罰が当たったんだ。







教務室の近くを通った時
前方で視界に捉えた、スラリと背が高い女性は
首から下げた職員のネームプレートを揺らしながらこっちに向かって来た。




その人と目が合った瞬間



ーーーーー俺は、
走り出していた。





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