鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
はだけていく着物…
「か…ぜ神…さん?」
頬を赤く染めながら
風神さんに目を向ける。
いつもと少し様子の違う風神さんは、
あたしの言葉なんて聞かないで
口付けを落としていく。
風神さんの艶やかな髪が
肌を撫でる度にくすぐったくて、
風神さんの唇が肌に吸い付く度に
体が熱を帯びていく。
「ん……」
恥ずかしさに震え、
口元に手を置いてもう片方は
はだけた着物を抑えて声を抑える。