鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
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「…………。」
朝の眩い日差しで目を覚ますと、
小さな寝息を立てて眠る
風神さんの顔が目の前にあった。
普段、凛とした雰囲気を纏う彼とは違い、
幼子のような愛らしさを残す寝顔に
思わずクスリと笑みが零れる。
なんか…
かっこいいとか綺麗って
風神さんに言い慣れてるけど…
可愛い風神さんは初めて見たかな。
眠る風神さんの髪を少し撫でて、
ほのぼのとした幸せが
起きてすぐに舞い込んだ。