鬼の花嫁 ‐巡る季節‐







すると、風神さんの手が

ふわりとあたしの髪を撫でた。






「風神さん…?」

「体、辛くはないか?」

「えっ………あ、う、は、はい…」





昨夜の事を思い出して、

余計に顔が赤くなる。




そう……


昨日、ついにあたしと風神さんは

一線を越えて……


あああっ!恥ずかしいっっっ




顔を覆って羞恥に悶えていると

ぎゅうっと抱きしめられた。





「へっ?な、何ですか…っ」

「眠い。寝かせろ」

「眠……あはは、はい。分かりました」






そして、結局あたしも二度寝してしまい

次に起きたのはお昼になっていた。






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