鬼の花嫁 ‐巡る季節‐






暫しの沈黙が続く。


すると、黙っていた

風神さんが口を開いた。





「……立てないのか?」

「!!」




かああっと顔を赤くするあたしを見て

風神さんは愉しそうな

妖しい笑みを浮かべる。






「まぁ…随分昨日は乱れてくれたからな」

「!か、風神さん!?」





赤い顔をさらに赤くさせ、

大きな声を上げる。





何を言い出すんだ、何を言い……

何を言い出すんだあああ!!







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