鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
続く風神さんのあたしへの
小さな悪戯。
「甘い声も表情も、可愛かったぞ?」
「ちょっ、やめ…っ」
ぜ、絶対楽しんでる……!
あたしの反応見て楽しんでる……!!
これ以上赤い顔を見られたくなくて
プイッとそっぽを向くと
彼はケラケラと笑いだす。
「そう拗ねるな。今日は俺が傍にいる」
「へ…い、いいですよっ?
お仕事だって……」
「俺が、お前と居たい」
…もう…………
なんでこんなに意地悪で優しい人なの…