本当のキミ〜君から見えるキミ〜
そんなとき、いい場所を見つけた。
人通りがない静かな場所。
空を見るのに取って置きの場所だった。
芝生に寝て、空を見る。
「なぁ、彩希。元気か?」
いつも、語りかけるときにそう言うんだ。
俺はその場所に毎日訪れた。
寂しさをぬぐうために。
一人で…
友達にも秘密にしている。
あの日もいつものように一人で空を見ていた。
「あっ」
珍しく人の声が聞こえてきて、俺は起き上がった。
見知らぬ女が立っていた。けど、どこかで見たことがある。同じ学部の人かもしれない。