本当のキミ〜君から見えるキミ〜



そんなとき、いい場所を見つけた。


人通りがない静かな場所。


空を見るのに取って置きの場所だった。



芝生に寝て、空を見る。



「なぁ、彩希。元気か?」



いつも、語りかけるときにそう言うんだ。



俺はその場所に毎日訪れた。


寂しさをぬぐうために。



一人で…


友達にも秘密にしている。


あの日もいつものように一人で空を見ていた。



「あっ」


珍しく人の声が聞こえてきて、俺は起き上がった。



見知らぬ女が立っていた。けど、どこかで見たことがある。同じ学部の人かもしれない。





< 15 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop