愛し愛されて。
あれから2週間がたった。
俺は病室に奈々と2人でいた。
「奈々ー今日もいい天気だ。…なぁ奈々?あれからもう、2週間だぜ?…そろそろ起きてくんねぇかな…」
奈々の手を強く握った。
「…もう耐えらんねぇよ…奈々がいねぇと…。」
ガラガラガラ
「あら、優也くん?」
「あ、こんにちは。」
奈々のお母さんと
お姉さんが入ってきた。
「まだ奈々は起きないのかしらね。」
「はい。」
早く起きてくれよ。
俺は椅子に座った。
お姉さんは向かい側に座った。
「どんな夢を見てるのかしら。」
「…奈々…」
「…優也くん?」
「…俺、奈々がいないと…ダメ…なんすよ。」
奈々がいないと
全部がつまらなくなるんだ。
「優也くん…あ!これ。」
お姉さんは小さなラッピングされた袋を出した。
血がついていた。
「これ、事故が起きたときに奈々の近くにあって…」
「え?」
「ここに、ちゃんへって書いてあるの。血で見えないんだけど。奈々は優ちゃんって書いたと思うの。開けてあげて。」
袋の真ん中に書いてあった。
「はい。…あ。」
袋の中にはブレスレットが入っていた。
「あ、それ!」
お姉さんが奈々の手首を見た。
そこには
「あ…」
色違いのブレスレット
をしていた。
「おなじだ…」
どうせ指輪のお返しとかで
買ったんだろ?
俺はブレスレットをつけた。
「奈々…」
ポタッ
涙がまた奈々の手に落ちた。
「奈々…」
ピクッ
「…え?」
今、動いたよな。
握っている奈々の手が
かすかに動いた。
「優也くんどうしたの?」
「い、今動いたんです!奈々の手が!」
俺は急いで伝えた。
「な、奈々?!」
「奈々?」
そして奈々が起きた。
「…んー…うるさいな…」