愛し愛されて。


[優也side]



俺は奈々の教室に行った。



「あ、優也くん!ねぇ、奈々目覚めたんでしょ?いつごろ退院できるの?」


「まだできないのかな?傷とか治らないとでしょ?」



この2人は何も
知らないんだったな。



「奈々は目覚めた。でも…」



く、くそ!

なんで俺なんだ。



「優也くんどうしたの?」



黙り込んだ俺を見て
驚いている。



「奈々は俺のことが分からないんだ…」


「え?どういうこと?」


「記憶障害があって。俺のこと分からなくなってるんだ。」



「え?!…奈々が?そ、そんな…」



でも、俺…



「俺、奈々に思い出して貰えるように頑張る…」



いつかは俺のこと
思い出してくれ。



「うちら応援する。きっと分かるよ。奈々も。」


「俺のこと惨めでも何でも思っていい。いつも通り話しかけたりすっから。」



俺は苦笑いした。



「そっか。」


「ああ。じゃあまたな。」




まぁ、俺も不安で
死にそうなんだけどな。






< 33 / 52 >

この作品をシェア

pagetop