愛し愛されて。


[奈々side]


教室をでて屋上にきた。



「優也…」



いったいあの男は
だれなんだろう。


なんで私なんかに
ついてくるんだろう。



ジャラッ



「…」



本当になに?

指輪もブレスレットも。

なにこの気持ち。





ガチャ

屋上のドアが開いた。




「奈々?」



また優也ってやつだ。



「まだ何か用?」



こんなところまでついてきて
なんのつもり?



「俺が奈々に会いたかったんだよ。」


「な、なにそれ。」



どういう意味だよ。

ぎゅ

突然抱きしめられた。



「ちょ、ちょっと!離して!」



なんで知らないやつに
抱きしめられなきゃなんないの。



「嫌だ。離さない。」



私がジタバタしても
何ともない彼の腕。



「なんでよ。」



でも安心する。

この腕、この胸。
この人の身体が。

私は抵抗をやめ
彼に腕を回した。



「え?」


「あ、ごめん。」



私は彼から離れた。

すると



「きゃっ」


「…もう少しだけ。」



彼がまた抱きしめてきた。





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