オオカミヤローに捕らわれて
嫌だ……!どんな顔して会ったらいいのか分からない!!


「ど、どこか隠れれる所は…っ」


キョロキョロ周りを見渡し、掃除用具部屋を発見。


私はその中に隠れて、どうにか統牙をやり過ごした。


部屋の前を、統牙の足音が横切ってゆく。


足音が聞こえなくなったと同時に、体を小さく丸めて泣きまくった。


統牙……


私の事何とも思ってなかったんなら、キスマークなんか付けないでよ……


最初っから優しくなんかしないで、ビシバシ厳しくしてくれたら良かったのに。


そうしたら私…好きにならなかったかもしれないのに。
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