恋猫


鈴さま


お手紙拝見致しました。鈴さまからお手紙を頂けるとは思ってもみませんでしたので、舞い上がる気持ちにござりまする。
明日は、必ず待ち合わせ場所にお伺い致します。


実は、先日の瓦版は、美化が私に見せ、何を思ったのか、越後屋さんまで、それを口に咥えて私を案内してくれたもの。誠に鈴さまの言われる通りにございまする。
美化が結んでくれた縁(えにし)を私も大切にしとうございます。


では、明日 七つ下がり 大社神社の境内にて。明日が来るのが楽しみでございまする。

                    淳ノ介



 鈴が、淳ノ介の返事に目を通し小躍りした。


 「あら、嬉や。淳ノ介さま」


 鈴が淳ノ介からの手紙をしっかりと抱き締めた。







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