恋猫
三人の帰りを見届けると、
「中々いい娘さんですね」
と、菊が淳ノ条、淳ノ介の顔を見ながら言った。
「気に入ったようだな」
淳ノ条が息子を見た。
「まあ、そうですね」
「どこが気に入ったのだ」
淳ノ条が、さらに鋭い質問をした。
「美化の扱いですね」
「猫の扱いとな」
「ええ、あの扱い方なら、私も上手に扱ってくれるでしょう」
「わはははッ・・・。さもあらん。さもあらん」
淳ノ条が上機嫌で高笑いをした。