恋猫

 三人の帰りを見届けると、
「中々いい娘さんですね」
と、菊が淳ノ条、淳ノ介の顔を見ながら言った。


 「気に入ったようだな」


 淳ノ条が息子を見た。


 「まあ、そうですね」
 「どこが気に入ったのだ」


 淳ノ条が、さらに鋭い質問をした。


 「美化の扱いですね」
 「猫の扱いとな」


 「ええ、あの扱い方なら、私も上手に扱ってくれるでしょう」
 「わはははッ・・・。さもあらん。さもあらん」


 淳ノ条が上機嫌で高笑いをした。





 
< 18 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop