恋猫

 美化が振り返った。


 (今にわかる)


 美化が不気味な笑みを浮かべた。
 美化は目的地に向って黙々と歩いている。


 目的地に着いた。
 そこは、薬問屋『越後屋』だった。


 美化が淳ノ介の目を見て、目の力を弱めた。すると、淳ノ介を引っ張っている力が不思議と無くなり、淳ノ介は元の自由の身となった。


 「ここは、薬屋じゃないか。なぜ?」


 淳ノ介は、なぜ美化が『越後屋』の前で立ち止まったのか、良く分からない。
 美化が、今まで口に咥えていた瓦版を淳ノ介に渡した。






< 83 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop