恋猫
「美化、どうするつもりだ」
淳ノ介が慌てた。
(黙って付いて来るのよ)
美化が目に力を込めた。
ピカ―――ッ。
美化の目が異常に光り輝いた。
(大人しく付いて来るんだよ)
美化は目で自分の意思を淳ノ介に伝えた。
目に見えない凄い力が、淳ノ介をまるで磁力のように強く引っ張っている。
淳ノ介は、自分の意思に関係無く、美化の後から、ふらふら、ふらふらと、付いて行った。
「ど、どこに連れて行くつもりだ」
淳ノ介が、ふらふら歩きながら重たい口をどうにか開いた。