ヴァージニティー
朝人は何が何だかよくわからなかった。

クラスメイトが告白したと聞いた時、自分は耳を疑った。

それは夕子から聞いていないと言うこともある。

けど彼女がクラスメイトの告白を断ったと聞いたとたん、ホッと胸をなで下ろしている自分に気がついた。

クラスメイトから“好きな人”と言う言葉を聞いた時に心の中で流れた、どす黒い何か。

(――俺は一体…?)

それ以来、夕子のことが気になって仕方がなかった。

自分に告白してきた異性はいたが、朝人はそれを全て断った。

夕子以外、何も思えなかったから。

夕子以外、何も感じなかったから。
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