いつか見る青
ふふ、と笑ってから民さんは続けた。
「それに、重役出勤というのは旦那様にとってはあり得ない事みたいです。始業時間が決まっているのだから、社長といえどもそれに間に合うように出社するのが当然の義務だと」
「なるほど~」
何か、おじいちゃんらしいな、としみじみと思ってしまった。
ふと、人の気配を感じ顔を上げると、階段の上から紫さんがこちらを見下ろしていた。
「あ、紫坊っちゃんおはようございます」
民さんもすぐさま気が付き、慌てて声をかける。
「すみません。8時に起こすよう言われてましたのに、過ぎてしまったでしょうか?」
「いや?今ちょうど8時だよ。それに、本当なら自分で起きなくちゃいけないんだから、そんな気にしなくて良いよ。それより朝食出してくれる?」
「はい。ただいま」
階段を降りつつ発した紫さんの声に応え、民さんは廊下の奥に位置するキッチンへと小走りに向かった。
私は思わず紫さんをまじまじと見つめてしまう。
昨日も感じた事だけど、紫さんて、民さんには気を許しているというか素直というか……。
「それに、重役出勤というのは旦那様にとってはあり得ない事みたいです。始業時間が決まっているのだから、社長といえどもそれに間に合うように出社するのが当然の義務だと」
「なるほど~」
何か、おじいちゃんらしいな、としみじみと思ってしまった。
ふと、人の気配を感じ顔を上げると、階段の上から紫さんがこちらを見下ろしていた。
「あ、紫坊っちゃんおはようございます」
民さんもすぐさま気が付き、慌てて声をかける。
「すみません。8時に起こすよう言われてましたのに、過ぎてしまったでしょうか?」
「いや?今ちょうど8時だよ。それに、本当なら自分で起きなくちゃいけないんだから、そんな気にしなくて良いよ。それより朝食出してくれる?」
「はい。ただいま」
階段を降りつつ発した紫さんの声に応え、民さんは廊下の奥に位置するキッチンへと小走りに向かった。
私は思わず紫さんをまじまじと見つめてしまう。
昨日も感じた事だけど、紫さんて、民さんには気を許しているというか素直というか……。