いつか見る青
この場に相応しい言葉とは思えなかったけど、これ以外に思いつかなかった。
案の定、キョトンとしている今日子さんに向かって私は考え考え言葉を繋ぐ。
「その当時、そこまで母の心配をしてくれていた人がいたんだなって思って……。しかも、父の婚約者だった方が」
当人同士がどうであれ、世間的には今日子さんはお父ちゃんの婚約者と認知されていたんだから。
そんな事件が起きて、きっと今日子さんは周りの人に色々な噂を立てられたり、好奇の目で見られたりしたことだろう。
とても大変だっただろうに、それでも今日子さんは自分の事なんかより、同じ女性の立場としてお母ちゃんと私の為に、真剣にお父ちゃんに対して怒ってくれた。
「私はもちろんですが、母もきっと、感謝していると思います」
お父ちゃんはもしかしたら気まずい表情を浮かべて『まいったな~』なんて頭を掻いてるかもしれないけど。
「やだ、もう……」
今日子さんは何とも微妙な笑いを浮かべつつ、傍らに置いていたバッグからハンカチを取り出した。
「葵ちゃん、すごく良い子なんだもん。おばさん、何だか泣けてきちゃうよ……」
案の定、キョトンとしている今日子さんに向かって私は考え考え言葉を繋ぐ。
「その当時、そこまで母の心配をしてくれていた人がいたんだなって思って……。しかも、父の婚約者だった方が」
当人同士がどうであれ、世間的には今日子さんはお父ちゃんの婚約者と認知されていたんだから。
そんな事件が起きて、きっと今日子さんは周りの人に色々な噂を立てられたり、好奇の目で見られたりしたことだろう。
とても大変だっただろうに、それでも今日子さんは自分の事なんかより、同じ女性の立場としてお母ちゃんと私の為に、真剣にお父ちゃんに対して怒ってくれた。
「私はもちろんですが、母もきっと、感謝していると思います」
お父ちゃんはもしかしたら気まずい表情を浮かべて『まいったな~』なんて頭を掻いてるかもしれないけど。
「やだ、もう……」
今日子さんは何とも微妙な笑いを浮かべつつ、傍らに置いていたバッグからハンカチを取り出した。
「葵ちゃん、すごく良い子なんだもん。おばさん、何だか泣けてきちゃうよ……」