いつか見る青
食事は和やかなムードの中で進んだ。


と言っても会話しているのは紫さんと未来君だけで、私はただ黙って聞いていただけだったけど。


ちなみに私は昨日と同じ席で、私から見て左斜め向かいに未来君、その左隣に紫さん、という配置だった。


楽しそうに会話している二人を見る限り、私と同年代の、普通の今時の若者って感じだった。


クラスメートや、部活の先輩後輩の会話を聞いているのと同じ感覚。


もしかして、私が無駄に緊張し過ぎだったんだろうか?


こっちが構えすぎているから、それが相手にも伝わって、何だかギクシャクしちゃってたのかな。


今までの、紫さんとの会話を反芻しつつ考える。


勇気を出してフレンドリーに接してみれば、案外すんなり打ち解けられちゃったりするのかな、なんて思ってみたり……。


だけどそれを実践する勇気は、今の所私にはまだ無い。


「未来、風呂入ったら、俺の部屋来いよ。また対戦やろーぜ」


食後のコーヒーが出された所で、紫さんが上機嫌に言葉を発した。


「恒例のゲーム大会ですか?でも、紫さん忙しいんじゃないですか?」
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