いつか見る青
紫さんは苦笑いしながら言葉を吐き出した。


「それでなくても皆ピリピリしてるだろうに、さらに神経逆撫でするからな」


「ええ。大丈夫です。その点も心得てますから」


未来君はカップを口元に運びつつ涼しい顔で答えている。


……やっぱこういう所は普通の中学生とは違うかも。


「じゃあ、せっかくだから、ちょっとだけお邪魔しようかな」


そこで未来君は私に視線を向けた。


「あ。良かったら、葵さんも一緒に……」
「そいつは良いよ」


未来君の言葉を、紫さんは途中でバッサリと切り捨てる。


「ゲームだのなんだの、今時の若者が夢中になるようなくだらない物には、そいつは興味がないんだとさ」


「え?ですが……」


若干戸惑いながら紫さんと私を交互に見つめる未来君に、慌てて弁解した。


「あ、えと、くだらないとは思ってないんだけど、家にはそういうのなかったから、私、遊び方が全然分からないんだ」


何とか頑張って笑顔をつくり、言葉を繋ぐ。


「一緒に遊んでも盛り上がらないだろうし、私の事は気にしないで、二人で楽しんで」
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