いつか見る青
「そうですか?若い方なら、色々揃えたいものがあるんじゃないですか?テレビやらDVDやらゲームやら…」


「私はそういうのには興味ないですし、収納も充実してるし、もうこれで充分です」


そして私はぜひとも言っておきたかった感想を述べた。


「これ、すごい豪華なベッドですよね~。絵本の中のお姫様が寝ているやつみたい」


「こちらのお家の方はみなさんそのメーカーのベッドなんですよ。私のお部屋は畳なので布団ですけどね」


「あ、畳のお部屋もあるんですか?」


ちょっと羨ましそうな口調になっちゃったかもしれない。

ずっと畳で布団だったから、ベッドだと、何か寝ている間に落ちそうだな、なんて思っちゃって。


こんな素敵な部屋とインテリアを用意してくれたのに、そんなこと思ったらダメだよね。


「ええ。このお家は外観は洋館ですけど、和洋折衷な間取りですから。私の部屋と、一階の西側奥の部屋は和室なんです」


「その西側の和室っていうのが、すごく広い部屋なんですよ」


神崎さんがにこやかに会話に加わって来た。
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