いつか見る青
私は静かに頷いた。


お母ちゃんが死んだ時に、私自身が身に染みて感じた事だから。


「やれる時に、やれる事をやっておかないと、きっと後悔すると。だからお前達を探し出そうと、遅ればせながら、その時にようやく決心がついたんだ」


「そうだったんですか……」


「ひとまず瑠璃さんが昔いた孤児院に連絡を取り、院長に彼女の今現在の所在を知っているか、もしくは行き先に心当たりはないか確認を取った。残念ながら院長は何も知らなかったので、他に彼女と交流のあった人物を紹介してもらう事にした。もちろん、いきなり個人情報を教えてもらう訳にはいかないから、まずはこちらの連絡先を先方に伝えてもらって、先方の都合の良い時に連絡をもらう、というとてもまどろっこしいやり方だったが」


するとそこでおじいちゃんは、微かに眉根を寄せた。


「しかし、警戒しているのか、はたまた関わりあいになりたくないのか、折り返し連絡をくれた人はほんのわずかだった。運良く話を聞けたとしても「こちらも心当たりはない」というような回答ばかりで。有力な情報は何一つ得られないまま、すぐに調査は行き詰まってしまった」
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