いつか見る青
「家内は自分の病気は最初から理解している。これだけ情報が氾濫している昨今、本人に癌であるという事実を伏せて治療するのは難しいだろうしな。そして余命宣告された事も、本人に告げた」
「そうだったんですか……」
「近いうちにぜひ、葵にも見舞いに行ってもらいたいと思っているんだが、良いかな?」
「はい、もちろんです」
「ただ、薬の関係で眠っている時間が多くてな。それに起きていても、気軽に会話を、という訳にはいかないんだ。それだけでも病人にとっては尋常ではない体力の消耗となる。だからお前との面会は家内の体調が良くて、私が同伴できる時に、と考えているんだが、承知してくれるか?」
「分かりました」
すぐに会えないのは残念だけど、そういう事情ならば仕方ないよね。
それに、おじいちゃんは自分の意志で私達を探し出してくれたけど、話を聞いた限りではおばあちゃんの気持ちをきちんと確認した訳ではないようだし……。
もしかしたら、いまだにおばあちゃんは私達を許してくれていないかもしれない。
顔を合わせたら興奮させてしまうかもしれない。
「そうだったんですか……」
「近いうちにぜひ、葵にも見舞いに行ってもらいたいと思っているんだが、良いかな?」
「はい、もちろんです」
「ただ、薬の関係で眠っている時間が多くてな。それに起きていても、気軽に会話を、という訳にはいかないんだ。それだけでも病人にとっては尋常ではない体力の消耗となる。だからお前との面会は家内の体調が良くて、私が同伴できる時に、と考えているんだが、承知してくれるか?」
「分かりました」
すぐに会えないのは残念だけど、そういう事情ならば仕方ないよね。
それに、おじいちゃんは自分の意志で私達を探し出してくれたけど、話を聞いた限りではおばあちゃんの気持ちをきちんと確認した訳ではないようだし……。
もしかしたら、いまだにおばあちゃんは私達を許してくれていないかもしれない。
顔を合わせたら興奮させてしまうかもしれない。