××倶楽部
こんなことされたら、私もっと社長が欲しくなって、欲張っちゃう。
社長の腕が腰にまわり、体ごと引き寄せられた。スーツ越しの社長に触れて、カタカタと揺れる椅子の上で何度もキスをした。
百回でも千回でも、ずっとずっと繰り返して欲しい。自分からは怖くて動けないから、ただ与えて欲しい。
社長が好き。
私は抵抗もしないし、逃げもしない。
ただ、社長でいっぱいにして欲しい。
頭の中身を全部吸い取られて、社長の艶めく唇を手でそっと拭う仕草を焦点の定まらない視界で記憶する。
「町田さん?」
さっきからずっと腰かけていた椅子に飽き飽きしていたはずなのに、私のお尻はベッタリと椅子と同化してしまったらしい。
「そんなによかったですか、僕とのキスは? 物凄く欲情した顔してますよ」
「よくじょう……」
社長の言葉を神からの有り難い極上のお布施のように受け止めて、視界をさまよわせた。
恋って宗教的なのかも。社長はやっぱり私の神様だった。
もう何を言われても頷いてしまいそう。
「ここじゃ続きはできませんからね……またいずれ」
何を言われた理解できずにこくんと頷く。
「今日はもうあがってください。このまま町田さんに残られると僕のほうがヤバそうですから」
はい……と声にならない空気が抜けたみたいな変な声がでた。