××倶楽部

 奈美と話ていたら無視していたはずの典が空になったビールジョッキをダンと置いた。


「典成くん荒れてますね。解説席の淳一さん、どう思われます?」


 智が手をマイクの形にして淳一に突きつけるから、周りはクスクスと笑った。淳一は何を考えたか私に腕を回すと、両肩掴まれて席を立たされる。


「はいはい、芽依だろ。好きなだけやってこい」

「ちょっと、淳一。やめてよ!」


 淳一に背中を押されて、倒れそうになったところを目の前に来てた典にガッチリと捕獲された。


「痛い、典はなして!」


「うるせー、来い」


 痛いくらいに腕を引かれて、腹がたってきた。なんなの? この身勝手さ!

 せっかく久しぶりの飲み会楽しんでたのに、典の顔は見飽きるぐらい見てるのに!!


 背中から、ヒューと口笛が吹かれた。


「今夜は激しいんじゃねーの?」て智のバカみたいな笑い声があがると、ユメちゃんと眞子が、エーッ! 芽依狡いー! と抗議する。


 一番抗議したいのは、私です! 

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