××倶楽部
「そう。芽依ちゃんやっぱり聖夜のこと好きになっちゃったのね。良いこと教えてあげる。この部屋にはベッドは一つしかないわ。クイーンサイズの広いベッドだけどね。
昨日の夜、聖夜は眠る前に私の額にキスしてくれたわ。それから、おやすみ、って耳元で囁いてくれるの。私は一晩中聖夜に抱きしめられて眠った。
本当のことよ」
リオ様と淡々とした口調がそれが嘘をついてるわけじゃないって思い知らしてくれる。
「アナタが聖夜をどうにかできるって期待してた? それって思い上がりもいいところよ。聖夜は永久に私のものだもの」
平たい丸いお皿にお行儀よく並べられた苺。その横に金色のフォークが二つ置かれた。
「他に聞きたいことは? 芽依ちゃん」
「あ……いえ、特に……」
リオ様は二人用のダイニングテーブルをそれを置くと、ダイニングチェアに優雅に座り足を組んだ。
それから、フォークで苺を真上からグサッと一突きすると、いただきまーす、とそれを口に運ぶ。
「食べないの? 芽依ちゃん」
「あの、私そろそろ時間なので行きますね」
「まあ、残念。ミーナちゃんたちによろしくね」
「はい、お邪魔しました……」
負けた……完敗。やっぱ社長は私がどうこうできる人じゃないんだ。
リオ様には人としても女としても勝てる気がしないもん。
そんな人に、永久に私のもの、なんて言われちゃったよ。