××倶楽部
アキ兄が、地球滅亡のカウントダウンがはじまった、とか、今のうちに風呂にはいろう、とか慌ただしく動きはじめる。
おばさんはストーブの前でそのままうとうとしはじめた。
この家族、ほんとマイペースだな。
「おい、芽依、勝負しようぜ」
隣でグラスをくるくると回してた芽依の肩に手を置く。
「……ん」
「おまえ、顔赤くないか?」
風邪でもひいたかな?
芽依の額に手をあてる。少し熱い……それにとろんととろけたプリンみたいな目をしている。
「典、抱っこして二階まで連れて行って……」
「はあ?」
いつも多少舌っ足らずなところがある芽依だけど、それにしても今夜は余計に舌っ足らずで子どもっぽい。
俺の首に腕をまわして、典ぃ、と抱きついてきた。
「何、甘えてんだよ。行くぞ、トランプするんだろ?」