××倶楽部

「やべぇー、これ絶対二日酔いとかになりそう」

「ん? そうかにゃあ」

「にゃあ、って猫かおまえは」


 芽依のベッドはシングルだから、自然と肩がぶつかる。寝返りをうち横を向くと、すぐ真正面に芽依の赤い顔があった。

 目線は真っ直ぐと俺を見ている。酔った赤い頬、湿った唇。


「典ぃ……」


「ば、ばか! そのタイミングで名前呼ぶな! 勘違いするだろーが!」


 ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!



 チキンハートの馬鹿野郎!


 せっかくのキスのチャンス自分で潰してどーすんだよ、俺!



 だけど、芽依は無反応だ。いつもなら、ばかとか言わないで! と反論してくるんだけどな。

 じっと俺を見つめてくる二つのまん丸な瞳。

 唇は少しだけ開いたままで……くそ、芽依のくせに色っぽい。



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