××倶楽部

 その退院は、最後だから……もう病室から出られなくなるからって医者が気をきかせた退院だったのだけど、聖夜は本当に嬉しそうで、学校が終わると寄り道もせずに家に帰っていたし、当然私と会う時間も減った。


「聖夜!」


 学校帰りの聖夜を呼び止める。


「リオさん、今日は父さんが迎えにくるんだ。ごめん、また明日」


「ねえ、待ってよ! ちょっとだけだから」

 聖夜のことを好きな女たちが私を睨みつけてる。それに優越感をかんじながら、聖夜の手を引いた。


 校舎の裏、誰もいない場所で聖夜を壁に押し付けると唇を奪った。


「ねえ、あれ以来だけど……ちょっと無責任じゃない?」


 
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