××倶楽部
スタッフルームに戻ると昨日教えてもらった仕事に取りかかる。なんとなくだけど、自分の仕事内容が把握できてきた。
一般事務に、経理も任されてる。けっこう責任ある仕事だ。
スタッフルームの扉が開いたので、格闘中のエクセルから顔をあげた。
「はい、あ、レイラさん。もうすぐ開店の時間ですよね、開店したらその通用口は使っちゃだめみたいですよー。裏から出入りできますから」
「あの男は?」
レイラさんは、扉を乱暴にしめると壁に寄りかかって腕組みをして眉を吊り上げた。
うっ……新人とはいえ女王様! 迫力満点だ。
「今、スミレ様を送りにいきました」
「ふーん」
レイラさんは腕組みしたままつかつかと歩くと、私のデスクに腰をかけて足を組んだ。動けなかった私は、めちゃくちゃ上から目線で彼女に睨みつけられるという事態に陥った。
誰か、助けて……