××倶楽部
「聖夜さぁーん!」
次に部屋に飛び込んできたのは、ハヅキ様というマーベラスの中で一番小柄な女王様だ。髪はショートで金髪に染めている。
ソファーに押し倒されている社長の前で床に正座するとシクシクと泣き出した。
ああ、今日は一体何が起こるんだろ……と肩を落としつつ、少しずつだけど、この環境に順応してしまっている自分に驚いた。
「はあ? ハヅキ、てめぇまたホストに貢いだのかよ!」
顔中ミーナ様の口紅だらけの社長がむくりと起き上がると、ハヅキ様は遠慮なくその膝の上に飛び乗った。
「だって、私のこと本気で愛してるって、二人でバーを開店させないか? って言ってくれたんだもん。結婚しよう……って」
「だからって、三百万も渡すことねーだろ!」
「まあまあ、ミーナさん。ちょっと落ち着いてください。で、ハヅキさん、その彼は今どこに?」
「わからないの。連絡とれない……聖夜さんどうしよう……彼、何か事情があると思うの」
「んなもんねーよ! 騙され……っ」
叫んだミーナさんの唇を社長はキスで塞いだ。
「ミーナさん、チャージできましたか?」
ミーナさんは、可愛らしくこくりと頷いた。頷くしかできないって様子だ。