××倶楽部

 他の女王様たちも続々と出勤してきているけど、今日は誰もハヅキ様の邪魔をしないらしい。

 いつもだったらケンカしながら社長の膝の上を奪いあって、キスして、たくさんお喋りしていくのに、本気で社長を求めている人がいる時はお互い遠慮しあうんだ。


 インスタントコーヒーをくるくるとかき回して、カップをハヅキ様にわたす。ありがと、と震えた声がかえってきた。



「町田さんは、ホストクラブ行ったことありますか?」


「あ、あるわけないじゃないですか!」


 社長がアハハと笑い声をあげた。


「あそこは面白いとこですよ、一回遊びに行ってみたらどうです?」


「行くわけないじゃないですかっ! ホストなんて、こっちの機嫌とるために面白くしてくれるだけです! それくらい私にだって……あっ」


 しまった! つい、本音が……




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