××倶楽部

「リオさんは、今寝てます…………あ、こんなにやってくれたんですね。すごい、町田さん優秀ですねー。さすが、僕が見込んだ人だ」


「そんなぁ」


 嬉しくて沸騰したヤカンみたいに、耳の奥でしゅーって音がする。

 すごいスピードで画面が切り替わるパソコンに照らされた社長の整った顔をいつまでも眺めてるわけにもいかず、私は私の仕事にかかる。



 はあ、幸せ。この時間、私は社長を独り占めできるから、もっと仕事を覚えて、もっと社長に認めてもらいたい。



 女王様の出勤が始まっても、今日の女王様たちは事情をよく理解しているのか簡単なキスやハグですぐに社長からはなれていく。



 私は自分の好きな人が他の女の人にキスやハグされても何もできない。やめて、って言うのは立場違いだし、女王様たちのそれって、どこか信頼な感じがする。外人さんって挨拶がそれだし……。

 ミーナ様とリオ様は愛情を込めたキスやハグを社長にしているんだろうけど……見ないことにしよう。辛いけど、後から来た私にはこの風習かえられないもん。


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