~ Sweet Chocolate ~
AM6:00設定してたアラームが鳴る。
伸びをして、カーテンを開け、窓を開ける。
真夏でも朝は涼しいから快適や。
「楓ちゃん、起きてる?」
控えめなノックの後に、ひょこっと顔を覗かせる咲良が目に入る。
「早起きやな。楽しみ過ぎて、目覚めたんやろ」
笑いながら言えば、照れ臭そうに頷く。
好きな人に逢う日は自然と目が覚めるもんなんやろう。
「今回は、こんな感じにするけど。注文とかある?」
机の上に置いてたルーズリーフを手渡す。
何度も何度も、見直す咲良に不安を感じる。
「気に入らんかった?服に合わせたんやけど」
「ちゃう。ちゃうねん。咲良が似合うか解らんくて。こんな可愛くないし」
苦笑いを零す咲良を、ソッと抱き締める。
「あほー。咲良は可愛いの。上辺だけでも良いから、思い込むのも大事やで?そうちゃうと、咲良の魅力は出て来て呉れへん。」
「楓ちゃんが考えて呉れたんやもんな。うん、間違いない!」
キラキラの笑顔を浮かべ、ありがと。と呟く咲良の頭を撫でる。
「ほい、顔洗っといで!時間は無いんやから」
頷き、部屋を出て行くのを見送り、化粧台に準備をする。
カーラーを温め、メイク道具を並べ、髪飾りを数個用意し、咲良を待つ。
再び部屋に来た咲良は、昨夜決めた洋服を着て化粧台前に座る。
「ほな、始めるでー。何かあったら言ってや?」
髪型を作り、真っ白な肌に色を乗せていく。
素顔を活かし、殆ど手は加えない。
手を加えなくても、魅力は引き出される。
たった一つの魔法を使うだけで。
其の魔法は、誰にでも自然と使えるもの。
「よし、完成。」
手鏡を渡す。
少し変わった姿を見て、嬉しそうに微笑む咲良はお姫様。
「すごーい!楓ちゃん、ありがとー!」
「どーいたしまして。けど、完璧に完成した訳ちゃうからな」
「へっ?まだ、何かするん?」
「なーんにもせぇへんよ。もう、魔法はかかってるから」
「毎回言うてるけど、魔法って何なん?」
「んー。秘密や、秘密!ほらほら、早よ準備せな間に合わんでー!」
時計を見て、慌ただしく準備し出す咲良を手伝う。
「行ってらっしゃい。楽しんでこいな。」
「うん!行って来まーす!」
その笑顔が、魔法。
キラキラと魅力を引き出す力に変わる。
誰にも負けないお姫様。
伸びをして、カーテンを開け、窓を開ける。
真夏でも朝は涼しいから快適や。
「楓ちゃん、起きてる?」
控えめなノックの後に、ひょこっと顔を覗かせる咲良が目に入る。
「早起きやな。楽しみ過ぎて、目覚めたんやろ」
笑いながら言えば、照れ臭そうに頷く。
好きな人に逢う日は自然と目が覚めるもんなんやろう。
「今回は、こんな感じにするけど。注文とかある?」
机の上に置いてたルーズリーフを手渡す。
何度も何度も、見直す咲良に不安を感じる。
「気に入らんかった?服に合わせたんやけど」
「ちゃう。ちゃうねん。咲良が似合うか解らんくて。こんな可愛くないし」
苦笑いを零す咲良を、ソッと抱き締める。
「あほー。咲良は可愛いの。上辺だけでも良いから、思い込むのも大事やで?そうちゃうと、咲良の魅力は出て来て呉れへん。」
「楓ちゃんが考えて呉れたんやもんな。うん、間違いない!」
キラキラの笑顔を浮かべ、ありがと。と呟く咲良の頭を撫でる。
「ほい、顔洗っといで!時間は無いんやから」
頷き、部屋を出て行くのを見送り、化粧台に準備をする。
カーラーを温め、メイク道具を並べ、髪飾りを数個用意し、咲良を待つ。
再び部屋に来た咲良は、昨夜決めた洋服を着て化粧台前に座る。
「ほな、始めるでー。何かあったら言ってや?」
髪型を作り、真っ白な肌に色を乗せていく。
素顔を活かし、殆ど手は加えない。
手を加えなくても、魅力は引き出される。
たった一つの魔法を使うだけで。
其の魔法は、誰にでも自然と使えるもの。
「よし、完成。」
手鏡を渡す。
少し変わった姿を見て、嬉しそうに微笑む咲良はお姫様。
「すごーい!楓ちゃん、ありがとー!」
「どーいたしまして。けど、完璧に完成した訳ちゃうからな」
「へっ?まだ、何かするん?」
「なーんにもせぇへんよ。もう、魔法はかかってるから」
「毎回言うてるけど、魔法って何なん?」
「んー。秘密や、秘密!ほらほら、早よ準備せな間に合わんでー!」
時計を見て、慌ただしく準備し出す咲良を手伝う。
「行ってらっしゃい。楽しんでこいな。」
「うん!行って来まーす!」
その笑顔が、魔法。
キラキラと魅力を引き出す力に変わる。
誰にも負けないお姫様。