甘い唐辛子

▲パーティー▲


Side:カズミ

「維十?いいか?」

準備をしたり、仕事を覚えたりしていると、嫌だと思っていたパーティーの日は直ぐにきた。

私は出来上がったドレスに着替え、配達で届けられたアクセサリーを付けて、髪をセットした。

服装を整え、鞄を持って靴を履こうとしたら、維十の部屋に置き忘れていたことに気づいた。


そして今、維十の部屋をノックしたのだが…


反応が無い。

ずっと待っておくのもおかしいから、勝手に入ることにした。


室内に、維十は居なくてスーツの上着がベッドに置かれていた。

私の靴は、ベッドの下に綺麗に並べて置かれていた。

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