甘い唐辛子
「なぁなぁ、めっちゃ美人の子が来てんけど、誰か知っとる?」
「は?」
委員長は入口の方を指さして、俺じゃなく、海に聞いていた。
俺は、委員長の指先を辿り、入口の方を見ると
ティーシャツに黒いパーカーを重ね着し、ダボついた黒いズボンを着て、黒いキャップを深く被っている
霞澄がいた。
心臓は跳ね、息が詰まった。
「ま、知り合いやっても他人のフリしといてな!最初からバレてもたら、出し物の意味あらへんからな!」
委員長は満面の笑みを浮かべ、霞澄のもとへ行った。
霞澄は表情を1つも変えずに、委員長が差し出した箱に手を入れ、俺を含めた変装した奴等の写真と特徴が載っている紙を選び出した。
委員長は笑顔のまま何かを霞澄に告げ、他の客の相手をし始めた。