甘い唐辛子

話しやすいのだろうか?それとも優しさに甘えているだけだろうか?

「霞澄、次は鞄!駅前の店に行こう。」
「あぁ。」

無邪気に笑う維十は、どことなく懐かしい感じがした。


なぜだろう…?
前に会ったことがある?


いやいや…
そんな訳…

「…い…おい!大丈夫か?疲れたか?」
はっとして、前を見ると、維十のドアップがあった。
私の顔を覗き込んでいた維十は、心配そうに私を見ていた。
柔らかく微笑んだかと思うと、近くある喫茶店を指して「休むか。」と言って歩き出した。

優しいけど…強引なんだよな。

喫茶店のテーブル席に座った維十の前の席に座り、一息つく。

「大丈夫か?俺は大丈夫だけど…」
「悪い、大丈夫だ。」
「ならいいけど…」


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