甘い唐辛子
「こんにちは!俺のこと覚えてる!?」
維十の隣にいた人は部屋に入って来て、私の手を握った。
…確か、前にマツに睨まれて怯えていたよな…
学習しないのか…?
そう思ったが、手は振り払わなかった。
維十は停止している海さんを避けて、私の手を目の前にいる人から奪い、その人を睨んだ。
「希波矢、うるさい。ウザイ。」
私の手は維十の大きな手の中。
希波矢と呼ばれた人は、目を丸くして自分の手を見ていた。
何を驚いていたのか気になったが、維十が私の手を包んだまま歩きだしたから、聞くこともできなかった。
聞く気はなかったが…