甘い唐辛子

私が維十と一緒に車に乗り込んだ時、慌てて家から出てくる海さんと希波矢さんが見えた。

2人が車に乗り込んだことを確認してから、運転手の組員は車を動かした。


「どこに行くんだ?」「なんで2人がいるんだ?」
訊きたいことはあったが、車内の雰囲気がそれを許さなかった。


車が止まったのは、Bar月蝶の前。
そう言えば、ずっと来てなかった……
色々と忙しいから暫くは来れない、困るならクビにしてくれて構わない。みたいなことをオーナーに言っておいたが、実際私はまだこの店のアルバイト店員なのだろうか…?


それなら、早く辞めなくては。
これから仕事が舞い込んでくるのに、バイトなんて出来ない。


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