溺れる唇
「翔子さん発信の連絡メールとか、最近
しょっちゅう入って来てるのに」
「あれは名字しか入れてないもの」
“沢田”なんて名字、珍しくもない。
“三浦”だって、そうだ。
あの電話で裕馬が名乗っていても、
きっと、わからなかった。
「じゃあ、大学卒業して以来の感動の
再会だったわけですね?6年振り?」
感動の再会ってわけじゃ・・・・・
それに、そんなにハッキリ言われると、
ちょっと落ち込む。
「・・・・・8年ぶりかな。
大学3年の時に留学したみたいだから」