幸せ家族計画
「ええっ。それはダメ。だってわたし、お父さんが好きだもん」
「はは」
「お父さんになってくれて、嬉しいんだもん」
「俺もサユが娘になってくれて嬉しいよ。だからさ」
お父さんは鉛筆をとって、4人を囲む大きな丸を描いた。
「うちの家族は、これで良いんだよ」
「お父さん」
「もちろん、ヤキモチを焼かないかって言われたら嘘になるけど、
サユのパパがここにいるのは、俺はイヤじゃないよ?
だってサユは優さんがいなきゃ生まれてこなかったんだからさ」
安心したからなのかな。
わたしの目に、ぶわって涙が浮かんできた。
「違うもん。悲しんじゃないんだから」
茶化される前にそう言ったら、お父さんが笑って目を拭いてくれる。
「分かってるよ。嬉しいんだろ?」
「うん。……うん!!」
お父さんが大好き。
でも胸がいっぱいでそう言葉に出せないから。
思いっきり抱きついた。