一緒に暮らそう
「紗恵。今日は君に話があるんだ」
「話って?」
紗恵は薄々そんな気がしていた。
「実は今、社内で海外赴任の公募があって、俺はそれに手を挙げようかと思ってるんだ。一度海外での勤務を経験したいと思って」
「海外勤務ってどこ? 何年くらい行くの?」
「アメリカのシリコンバレーにある支社で、派遣されるとなったら3年は向こうにいることになる」
「3年も!」
紗恵が驚きの声を上げる。離れて暮らすには気の遠くなりそうな期間だ。
「うん。だからね、紗恵。君にアメリカへついてきてほしいんだ」
「私もアメリカへ?」
「うん。そうなると、今の老人ホームでも仕事を辞めさせてしまうことになるけど」
「そうね」
突然の話に面食らった。故郷の町から兵庫県に連れ出されて一年も経たない内に、今度はアメリカについてこいというわけか。
「もう君と離れ離れになりたくないんだ。だから、あっちへこっちへとせわしなくて申し訳ないけど、俺についてきてほしいんだ」
「そう言われても何て言っていいか……」
「そうだよな」
「今の仕事を辞めて、海外でまた職を探すってことになるし……英語のできない私が働けるとなると日本人が経営している日本食料理店?」
カフェで働きたいという夢からますます遠ざかってしまう。
「話って?」
紗恵は薄々そんな気がしていた。
「実は今、社内で海外赴任の公募があって、俺はそれに手を挙げようかと思ってるんだ。一度海外での勤務を経験したいと思って」
「海外勤務ってどこ? 何年くらい行くの?」
「アメリカのシリコンバレーにある支社で、派遣されるとなったら3年は向こうにいることになる」
「3年も!」
紗恵が驚きの声を上げる。離れて暮らすには気の遠くなりそうな期間だ。
「うん。だからね、紗恵。君にアメリカへついてきてほしいんだ」
「私もアメリカへ?」
「うん。そうなると、今の老人ホームでも仕事を辞めさせてしまうことになるけど」
「そうね」
突然の話に面食らった。故郷の町から兵庫県に連れ出されて一年も経たない内に、今度はアメリカについてこいというわけか。
「もう君と離れ離れになりたくないんだ。だから、あっちへこっちへとせわしなくて申し訳ないけど、俺についてきてほしいんだ」
「そう言われても何て言っていいか……」
「そうだよな」
「今の仕事を辞めて、海外でまた職を探すってことになるし……英語のできない私が働けるとなると日本人が経営している日本食料理店?」
カフェで働きたいという夢からますます遠ざかってしまう。