一緒に暮らそう
「えっと、主菜は揚げ肉団子の春雨スープです。副菜は大根とニンジンのなますです」
「今晩のもうまそうだな。君はもう夕飯を済ませたの?」
 新多がたずねる。
「いいえ。ちょっと眠ってしまったものだから、まだ」
「起こしちゃって悪かったね」
「とんでもない」
 働いて帰ってきた同居人の手前、あんまりダラダラするわけにはいかない。
「君も食べるだろ」
「はい」

 オーク材の広いテーブルの上に、紗恵の作った夕飯が並べられる。
 ギンガムチェックのランチョンマットやシンプルな白い箸置き、水玉模様の鍋つかみは、彼女が三宮の雑貨屋で調達してきたものだ。
「それ、買ってきたんだね」
 さっそく新多が指摘する。
「ええ、そうなんです。あると便利だし」
「女の人がいるとやっぱり違うよね。男の一人暮らしだとそういうのには頓着しないよ」
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