あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
 会えるだけ、良しとしなくちゃだよね?

 大会前なんだから。霧島君には頑張ってもらいたい。レギュラーになって、大会で思い切りバスケを楽しんでもらいたいもの。

 私は気持ちを切り替えると、霧島君の大学に行けるだけでも嬉しいことなんだと自分に言い聞かせた。

 ピロピロと着メロが鳴る。

 美雪ちゃんから返事でも来たかな?と思いながら開くと、送信相手は珍しい人からだった。

『こんばんは。三崎です。こんなことを私から言うのはおかしいとは思うんだけど。でもやっぱり、侑の選抜メンバーにかかわってくることなのでメールします。部内で、貴方は霧島君の恋人なのでは? という噂がたっています。部長や先輩たちから、女にうつつを抜かす1年生だとあまり良い印象がないみたい。悪いイメージは選抜の際に影響すると思うの。侑の日ごろの努力が無駄にならないように、見学は来ないで。同じ高校だったからと休憩時間に会うのは、もう辞めて欲しいの。侑のために。お願いします』

 私は携帯を持ったまま、腕をだらりと落とした。

 私が来たら、選抜に影響するって……。そんな……。

 霧島君を見るのも、許されないの?

 そんなのあんまりだよ。

 
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