あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
『三崎なら、体育倉庫にいんじゃね?』という部員の言葉に従って、私は三崎さんを探しに倉庫の扉の前までやってきた

マネの仕事でわからないことがあって、質問をしたかったから

『本当に園崎さんで平気だと思ってるの?』

体育館の倉庫から、三崎さんの声が聞こえてきた

私と話す時より幾分、声のトーンが低い

不機嫌なのかな?

私はぴたっと足を止めると、耳を傾ける

三崎さんは誰と何を話しているのだろうか?

『何か問題があるのか?』

霧島君?

三崎さんの話相手は、どうやら霧島君のようだ

三崎さんは、私がマネであるのに不満なのかな?

『問題ありまくりよ。あの子はT大受験者の一人よ? 教師たちがこぞって期待をかけているのよ? それを知ってて声をかけたの?』

『そんなこと俺は知らない』

『で、しょうね。霧島がクラスメートのことを見ているとは思えないし。園崎さんはそういう子よ。マネにはふさわしくない』

…そういう子よ…

三崎さんの言葉がグサリと胸に突き刺さる

私、バスケのマネージャには不釣り合いってこと?

頑張りたいって心から思っているのに

駄目なのかな?

無理なのかな

やってはいけないのかな?
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