あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
『園崎は何も言ってなかった』

『当たり前よ。T大を受験するから、バスケには興味ないの?…なんて断ってくるような子に見える? それに園崎さん、私の勘だけど…霧島を好きだと思う。そういう子をマネにしていいの?』

え? バレてる?

三崎さんには、私の気持ちがわかられてるみたい

まるで心臓を鷲掴みされたみたいに胸が痛くなる

たとえ霧島君に恋愛対象として見られなくても、マネを頑張りたいって思ったのに

そんな私の気持ちを踏み潰さないで…お願い

私、マネをやってみたいの

霧島君に想いが通じなくてもいい

傍で、手助けできることをしてみたいの

だから『駄目』だなんて言わないで

お願い、お願いよ!

私はぐっと拳を握りしめると、くるっと半回転してその場を離脱した

怖くて、怖くて…霧島君の回答を聞きたくなかった

きっと『それなら違う女子を探す』って言うに決まってるから

恋愛を持ちこむようなマネは嫌だって、三崎さんに聞いたばかりだし

だから私は、たった一日でマネをやめなくちゃいけないんだ

私は零れ落ちそうになる涙をぐっと堪えると、体育館に戻った
< 20 / 114 >

この作品をシェア

pagetop