あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
霧島君に宛てて、手紙を書いた

「会いたい」って

話したいことがあるから、霧島君の家の近くにある公園で待ってる旨の内容を書いて、郵送した

来なくてもいい

ううん、きっと来ない

霧島君は来ないよ

私がどんな話をするか、きっとわかっているはずだから

期待を持たせるような行動はしないと思う

私は、公園にある時計に目をやって時間を確認する

約束の時間まであと5分

来てほしい…来てほしくない

会いたい…会いたくない

相反する気持ちが、ぶつかりあって緊張が強まっていく

霧島君、私は貴方が好き

すごく好き

だから言いたい

貴方に「好き」だって言葉を
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