あなたを好きになってもいいですか?―初恋物語―
「霧島君、あの……好き、です」

私は目を閉じて、口から言葉ではなくて心臓が出てきてしまうんじゃないかって思いながら、告白した

冷たい空気が頬を伝い…温かい涙がぽろぽろと流れだす

わかってる

答えは知ってる

だから付き合ってとは言えない

「園崎、気持ちは嬉しいよ。園崎の想いには応えられないけど」

霧島君が丁寧に返事をくれる

「うん。わかってる。三崎さんと付き合ってるのは知ってるよ」

「は?」

霧島君が、意外そうな声をあげた

「三崎さんと付き合ってるんでしょ? 大学、一緒だし」

「いや、付き合ってない。なんで大学一緒だと、付き合ってるってなるんだよ」

「違うの? 学校中の噂だよ」

「違うよ。俺は誰とも付き合ってねえし、これから先、誰かと付き合う気もねえよ」

霧島君がフンっと鼻を鳴らした

「そうなの?」

「さっきから『そうだ』って言ってるだろ。女なんて、バスケをやっていくのに面倒くせえだけだろ」

面倒くさいだけ?

霧島君、誰とも付き合ってないんだ
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